2023.09.21
介助入浴はできるだけ可能だと思います
#院長ブログ

お風呂に入るのは誰でも気持ちいいものです。
『認知症ステージアプローチ』(平原佐斗司ら、中央法規)では、入浴のもたらす効果について、
・ADLの確認になる
・皮膚の観察ができる
・心地よい疲労で睡眠をうながす
・腸蠕動をうながすことで排便にも効果的である
とされており、『入浴することが生活リハビリにもなる」と記載しています。
ただ、しばしば「入浴していただいてよいでしょうか?」との質問を受けます。
『高齢者の入浴中突然死に関する調査研究』(重臣宗伯ら)によると、高齢者の入浴中心肺停止を予防するための留意点として、冬季に脱衣所での血圧上昇および入浴中の血圧低下がみられやすいため、
・室内暖房を十分行う
・42°C以上の高温浴を避ける
・先に暖まってから身体を洗うのが望ましい
を挙げています。
どれも可能なことだと思いますし、日本人はお風呂が好きですので、できるだけお風呂に入っていただければと思います。