2024.05.20
最前線から眺めたときにできること
#院長ブログ

先日のマギーズセンターで、寄付の代わりに「最前線からの眺め」をいただきました。
設立者のマギー・ジェンクスさんがマギーズセンターを設立するまでを、当事者としての手記として残されています。
ランドスケープデザイナーだったマギーが乳がんにかかり、一度は末期宣告されました。
その後新しく治験として行われた抗がん剤治療で延びた寿命で「がん患者の場がない、自分の命があるうちにそれを作りたい」と考えます。
そこで彼女はデザイナーとしての経験も活かして、居心地のよい、落ち着いてケアやカウンセリングを受けられるマギーズセンターが完成しました。
ここで大切なのは「人生の末期であっても人は目標を失わずの生きていくことが可能だ」と個人的には考えています。
人はみな彼女のように強くはないかもしれませんが、それでも絶望してしまうのではなく、小さなことでもいいので何かをすることは可能だと思います。
がんは脳卒中や心筋梗塞のように急死する病気ではなく「死までに時間を与えられた病気である」とも考えられます。
そうであれば、必ず死が訪れる人として「最後まで生ききる」ことができるのではないでしょうか。